「東北から魂をこめて、『ありがとう』。」

東北各県の夏の風物詩である「祭り」を再定義し、(青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、山形花笠まつり、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、福島わらじまつり)ひとつにまとめた「東北六魂祭」の実施は、電通東日本東北支社にとって思い入れの強い施策である。
震災後わずか4ヶ月の2011年7月に、第1回が仙台市で行なわれたこのお祭りは、東日本大震災から復興への「のろし」と本祭りへの誘客を目指し始まった。電通東日本では、どのような想いをもって、開催まで向き合ってきたのか…

世の中を覆う自粛ムード。でも、こんな時だからこそ。

東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願い、東北6祭りが一堂に会する「東北六魂祭」(主催=同祭実行委員会)は仙台市からスタートし、以降は毎年開催された。2016年に東北6市を一巡し、現在は「東北絆まつり」とし、新しいカタチとなって今も続いている。

2011年3月11日 東日本大震災発災。突然の危機的状況に電通東日本東北支社は㈱電通と合同で「復興支援サポート室」を構えた。太平洋側3県を中心に及んだ甚大な被害は、国家規模で鎮魂・復興支援という潮流を生み、東北6大祭りの実施すら危ぶむ自粛ムードとなっていた。各地域のお祭り団体が「こんな時だからこそ、東北6県から復興への足掛けとなるようなメッセージを出したい」と暗中模索していたところ、電通東日本 東北支社にご相談を頂いた。

(株)電通を加えた、特別チーム結成。

東北の6大祭りは毎年8月1週目に各地で行われ、日程が被っていることも多く、すべてのお祭りを現地で見ることは叶わない。「お祭り団体の共同組織を作って、6大祭りを集めるような面白いことをやってみたい!」との構想は前々から各自治体が中心となって練られていたという。辛く悲しく、苦しい時期だからこそ、お祭りという「神事」が一堂に会し、「復興の狼煙」を上げ東北の復興に勢いをつける。そんな想いをカタチにするためには、国内電通グループの総力を挙げて対応したいと、㈱電通に協力依頼を行いチームが結成された。
インフラの復旧がままならない状況だったため、企画・構想・制作進行は㈱電通がメインで対応した。東北支社の務めは「いちばん身近な、電通」として、仙台市をはじめとする6地域の自治体とお祭り団体との調整や、地元企業への説明、実施場所の選定、警備計画等の運営業務だった。約4か月でお祭りが実現できたのは、電通東日本・㈱電通、そして各グループ企業の知識・経験の総力を挙げて取り組んだからこそ、電通だからできることの最たるものだと振り返る。

地域によりそう、電通東日本だからこそ。

6祭りのパレードは、1日1回行うプログラムを組み、仙台市中心部の定禅寺通りで2日間行われた。
沿道には、「涙ぐみながらも、一生懸命に声援を送る人」、「あふれる笑顔でパレードを見つめる子供たち」。千人を超える出演者が元気いっぱいに熱演し、演者も訪れた人々も復興への様々な想いを胸に一丸となった。入場者過多により、1日目は途中で中止を余儀なくされたり、警備体制・計画・プログラムを練り直したりなど、ハプニングもありながらも無事に終了した。
第1回の東北六魂祭終了後には、新聞15段の広告を掲載し、支援・協力してくださった企業・団体・多くの人への「感謝」を以下の言葉と共に発信した。

東北から魂をこめて「ありがとう」。

東北6 県の魂を代表する祭りが仙台に集結した「東北六魂祭」。
この祭典で皆様からいただいた元気を励みに、私たちは復興へと邁進します。
これからも引き続き、東北地方へのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

東北六魂祭実行委員会 一同

インフラの整備は進み、人々の生活は少し戻りつつあるように見えるが、復興に終わりはない。私たち電通東日本は、「いちばん身近な電通」として東北の未来をデザインしていくことを掲げ、東北の力になれる企業でありたいと強く思っている。

※この記事は電通報の記事を再校・編集しています。
https://dentsu-ho.com/
https://dentsu-ho.com/articles/4190
https://dentsu-ho.com/articles/2593

※事例紹介として記事を作成しているため、クライアント名の敬称を省略させていただいております。

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